Solved
EQで「足す」より「引く」方がいいと言われる理由
Taro · 6/13/2026 · 31 views
ミキシングの本で「EQは足すより引く方が良い」とよく書かれていますが、なぜ引き算のEQの方が推奨されるのですか?
Taro · 6/13/2026 · 31 views
ミキシングの本で「EQは足すより引く方が良い」とよく書かれていますが、なぜ引き算のEQの方が推奨されるのですか?
主な理由は2つあります。
1つ目は、人間の耳は「音を足す(ブースト)」ことよりも「音が減る(カット)」ことの方が、不自然さを感じにくいという聴覚特性があるためです。特定の帯域をブーストすると、その帯域が誇張されて聞こえたり、他の楽器とその帯域で衝突(マスキング)を起こしやすくなりますが、カットの場合は元々ある音のバランスを整理する方向に働くので、より自然にまとまりやすい傾向があります。
2つ目は、複数のトラックを重ねるミックスにおいて、みんなが「良い音にしたい」と思って各トラックをブーストしていくと、全体の音量とエネルギーがどんどん増えてしまい、結果的に音が濁ったり、後段のコンプレッサーやリミッターに過大な負荷がかかったりします。逆に「このトラックで不要な帯域を引く」というアプローチだと、各パートに周波数的な「居場所」を作ってあげることになり、トラック同士が干渉しにくくなります。
実践的には、「このパートの音がこもって聞こえるから低域を削る」「このパートのキンキンした帯域を削る」というように、まずは不要な部分をカットして整理し、それでも物足りない場合に初めて必要な帯域を少しだけブーストする、という順番で作業すると失敗が減ります。
✓ This question has been solved